福祉のまちづくり

 「困った人がいたら自然に手を差し伸べられる」、「困りごとを抱えた時に相談することができる」、「ありのままを受け止めてくれる」そんな思いやりがあふれる福祉のまちづくりのため、「尾鷲市の誰もが安心して生活できるまちづくりをすすめていく」を基本理念に、様々な取り組みを行っています。地域の皆様が主体となった地域福祉活動やボランティア精神あふれる市民活動の支援のほか、子どもから大人まで様々な方を対象とした福祉を学ぶ機会を作ったり、いろいろな世代の方がいろいろなかたちで地域づくりに参加できるしくみづくりを行ったりしています。

 

小地域福祉活動を推進しています

 「わがらの町はわがらで支え合おう」をモットーに、おおむね大字単位を基本として地区福祉委員会を結成し、「あったかふれあい訪問」を通じた地域の見守り活動や、「ふれあいサロン」を通じたつながりづくりなどに取り組み、「変わりはないかい?」「何かあった時には言うてぇい~」と気をかけあう地域づくりを行っています。また地区によっては世代を超えた交流活動にも取り組んでおり、いろいろな世代の方がともにつながって支え合う“地域社会”を目指しています。現在、15の地区・地域で地区福祉委員会が結成され、活動しています。「わがらのまちでもやってみたい!」という地区については、一からサポートいたしますので、気軽にご相談ください。

活動中の地区福祉委員会 ※結成順

 

地域で見守り合うしくみ~あったかふれあい訪問~

 地域で孤立しやすいお年寄りや障がい者などを対象に、年に数回ご自宅を訪問して「元気にしとるかい?」と様子うかがいを行っています。手作りのお弁当を作ったり、子どもたちからの手紙を添えたりと地域で繋がる工夫を凝らしながら、季節によっては「熱中症に気を付けて」「風邪を引かないように適度な運動を」などおもいやりの心を届けています。また、訪問をきっかけに困りごとの相談をキャッチして民生委員や社協に相談したり、ゴミ出しなどちょっとした助け合いにつながったり、様々な助け合いにつながっています。

 あったかふれあい写真

 

閉じこもり防止や地域のつながりづくりに~ふれあいサロン~

 ふれあいサロンは孤立しがちな高齢者等を対象として、閉じこもり防止やつながりづくり、安否確認や介護予防、福祉教育などさまざま目的で開催されています。ボランティアによる楽器演奏やゲームなどのレクリエーションのほか、社協のマイクロバスを使ってちょっとしたお出かけに取り組んでいる地区もあります。いずれの地区も「人のつながりを大切にしたい」「閉じこもりをなくしてみんなを元気にしたい」とそれぞれの思いを胸に、いろいろなアイデアを絞りながら自主的に運営しています。

 

世代を超えたつながりづくり

 地域にはいろいろな世代の方々が住んでおり、世代を超えたつながりはやがて地域を思いやる心を育み、地域の助け合いにつながります。“子どもは地域の宝” “地域みんなで育てよう”と世代を超えた交流活動に取り組んでいる地区もあります。

 

福祉に関する勉強会

 困りごとを抱えた時に相談に乗れるのは専門家だけではありません。地域のみんなで福祉について学び、困った方がいたら相談に乗ったり、相談窓口に紹介したりすることで、問題の早期発見、早期解決につながります。「明日は我が身」を合言葉に、自分事として福祉に関心を持ち、社会福祉施設の見学や、福祉制度の勉強会などに取り組んでいます。当会からも出前講座や講師の派遣などの支援を行っています。

【担当】 地域福祉課 総務・福祉係 TEL 22-3246

 

地域福祉活動のきっかけづくりを行っています

 地域にはさまざまな福祉的課題があり、その解決策もさまざまです。地域で展開されている小地域福祉活動のほか、当会が実施する各種相談事業、在宅介護事業、福祉関係者のネットワークを通じてキャッチした地域の課題やニーズを踏まえ、地域全体の問題解決力を高めるために、公助だけでなく、共助、互助による解決のしくみづくりに取り組んでいます。

  • 小地域福祉活動の支援
  • ボランティア・市民活動センター
  • おしゃべりほのぼのサロン
  • 生活支援活動のコーディネート
  • 子育て世代のふれあいづくり
  • 子育て用品のリユース
  • 老人クラブによる友愛活動の支援
  • 地域活動のための物品貸出

 

福祉教育を推進しています

 「地域福祉の充実は福祉教育に始まり、福祉教育に終わる」。地域の問題解決力や自立力を高めるためには、福祉問題に対して我がごととして関心を持ち、解決のためのしくみや方法を知り、創意工夫を凝らして私たちのまちでの解決策につなげる必要があります。その入り口として福祉教育があり、出口として福祉教育があります。私たちの生活のために、私たちを取り巻く状況を知る。そうした取り組みを様々な世代に向けて行っています。

学校教育を通じた福祉教育

職場を通じた福祉教育

ボランティア活動を通じた福祉教育